くさいりんご、くさくないみかん。

ある日の夕食、リンゴとみかんを1つずつ、まな板の上で包丁で切った。皮などをむき、だいたい一口の大きさに切って皿においた。

包丁を置き、皿に盛られたりんごとみかんを見て、考えた。酸っぱそうな方から食べようと思い、みかんを食べた。非常に味が濃く、甘みが強かった。酸味もあるが、それよりもはっきりと甘みを感じることができ、みかんの濃い味がしっかりと伝わって来た。これはうまい。確かしらぬいというみかんだったか。

みかんを飲み込んで、口の中が空になった。続いてりんごを一切れつまみ、咀嚼した。すると驚いた。ネギの香りが鼻をぬけていくからだ。りんごの味はというと、みかんよりも濃くなく、甘くなかった。ただ噛んでいる間ずっとネギの香りが鼻を抜けていく。息を止めながら食べれば多少軽減できることに気づいたのだが、困った。

ネギの香りがした理由は、ネギを切った包丁とまな板で切ったからだと思われる。包丁とまな板は水で軽く洗ってから使用したため、りんごやみかんには影響がないと考えていた。しかし、洗うのが適当だったか、ネギのにおいが強すぎたせいで、リンゴはネギくさくなってしまった。

ではみかんがネギくさくならなかったのはなぜだったのだろう。というのも、りんごもみかんも同じまな板同じ包丁で切っている。そのうえみかんを先に切っており、みかんの方がネギ臭は強くつきそうである。

りんごがくさかった理由として考えられることは、食べる部分が直接まな板に触れていたこと、それから小さく切ったために表面積が増えたことが考えられる。逆にみかんがくさくなかった理由として考えられることは、みかんの味と香りが、ネギのにおいを上回ったこと、食べる部分がまな板に接触していなかったことが考えられる。

とりあえず切ったりんごとみかんは夕食時に全て食べ終えた。しかし、食後のデザートのつもりで食べただけに、ネギ臭が口や鼻の周りに今も残っているのは、残念だ。今後りんごやみかんを食べるときは、包丁やまな板を使わずに食べようか。

コメント

  1. It’s very simple to find out any topic on net as
    compared to textbooks, as I found this piece of writing
    at this site.

タイトルとURLをコピーしました